ソラマメブログ › VAMP!ASH › 2009年11月05日

  

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2009年11月05日

The necromancer



Start of story

・・・はぁはぁ・・・・
脚を踏み出す度に・・・息が喉の奧から恐怖をおしあげてくる。
終われていると言う恐怖に脚が止まらない・・・。

苦しくて・・立ち止まってしまいたいのに
そうしてしまえば・・命が潰えるのはあまりにわかりきっているから・・。

なぜ・・声をかけてしまったんだろう・・?
なぜ・・その男に手をさしのべてしまったのだろう・・・。
罠だなんて考えもしなかっった・・。
それに・・あの気配も感じられなかったのに・・・。
彼は・・夕暮れ前の路地の片隅の家の壁に
その身を預け・・じっと夕日を見ていた・・
少し・・くるしそうに・・
よく見れば・・少し顔色が悪い気がして・・・

医者までの道を案内しようとかとおもっただけなのに・・・

男は・・少しだるいだけだといい・・
水が飲める場所を教えてくれと・・
ただそれだけを口にした・・

彼処に・・水飲み場があるから・・・
そこまで・・案内しましょう・・




男は有り難うと小さくいい・・
一歩脚を進めた・・。

私も・・当たり前の用に歩を進める・・・。

一歩。二歩・・・・。

水飲み場の少し前にきたとき・・
自らの脚が・・ひたっととまる・・・。

・・・・?
あろう事か・・・自分の脚なのに地面に張り付いたようにうごかない!

そして・・背後から・・小さな呪詛がもれる・・

すると・・私の脚は方向を変え・・再び歩き出す・・

ああ・・そうと知ったときには・・運命はおわってるもの・・
魅入られた事に・・気づいたときには・・・その終わりは目の前にきてる・・

でも・・なぜ・・・?
まだ夕日があたりにとどまり・・。
彼らがやってくる時間には早すぎる・・・・。

なぜ・・?彼は夕日の中で平気で立っていられたの?

丘の先の人目の遠い墓地の奧につくと・・
又、私の脚はこおりついた・・

背後に・・あの男の気配が迫る・・

何か、あの彼らの感じとは違うのに・・
底知れぬ もっといきがつまりそうな重い恐怖が身をつつむ・・




・・・ほう・・?
妙な匂いにつられて来てみたが・・・・
我らとは違える一派の物か?

・・いきなりそれは・・現れる。
その服の紅い記事は血を表す・・
あの眷族の男が・・私の前に姿を現し・・・
心臓を握られた恐怖に意識がとぶ・・

ふ・・・その匂い・・
我ら眷族の遠縁・・
ネクロマンサーの者か?




一瞬・・どこからともなく幾匹の蝙蝠が若い男の身を包み・・
再び、姿を現すと・・・

その体には印がくっきりと浮かび!
銀髪を束ねたその背にはひとふりの刃をまとい。
細い目の中には・・ふつふつ紅い目が宿る・・・


・・・いかにも・・
眷族の血を引き・・・
死人の力を得た古き一族の末裔!
その名を ein !

お前のような・・闇間にしか狩りの出来ぬ・・・
愚劣な眷族とは違うのだよ・・・・



この娘は俺の獲物だ・・
そして・・お前の足下にあるのは・・墓だぞ!
地の利は・・我にあると知れ!

そう、言い放つと!
einはその背の刀を抜刀し・・
その切っ先で空に印を刻む・・・・

風が舞い・・土誇りが印を刻む・・・
体にきざんだ傷印が紅く燃え・・
その目に・・怒りが宿るとき・・・

土埃は・・魔法陣となり・・・
当たりの地面が揺れる・・・・。

ぼこぼこと土が盛り上がり・・
土の中からその手を空に伸ばし!

死人がよみがえる!
それは何体も現れ!

もはや・・人の形をわすれた死人がVampireの前に壁となる!



ほう!さすがは死人使いとやら!
自らの傷印で魔法陣を書くとは・・・
中々おもしろい・・・

しかし、我は眷族Vampireなるぞ!
死人の群れなど!
取るに足らん人形ぞ!

そうゆうと一気に死人の群れに飛び込むと
その爪と牙で死人達を易々と引き裂いていく!

Vampireの牙と
ネクロマンサーの刀がぶつかるその刹那!
鋭い閃光が地面を打つ!

それが黒い稲妻としれた時・・・

あの・・女王の声が響く・・・




お止め!

双方・・その刃と牙を納めよ・・・

しかし・・Philotes様
こいつは・・・我らの敷地内で・・狩りを・・・!


・・・良い!
ネクロマンサーとはいえ・・腹は空く・・
それに狩った獲物を無闇に横取りするのは
人間同士のする事・・。

どこであろうと・・生け贄の地はお前の物だ・・
存分に吸い尽くすが・・よい・・
若き吸血鬼よ!


さぁ・・ゆくぞ・・
今宵も月が綺麗・・
甘い血の香りがたまらぬわ・・

声が消える時に
幾匹の蝙蝠が・・二人のVampireの身を包み
やがて・・どこかえときえていく・・

ふ・・女王Philotesか・・・。
未だ・・底知れるVampireと聞く・・・・・・。

einは自分の獲物をだきかかえ
その首筋に・・牙をうちこむ・・・・・。

鈍い音の後に何ともいえぬ快感におそわれ・・
einの腕にしがみついた私が最後に・・きいたあの一言・・

The Thirst::Bloodlines



↑おまけです
やっとかないとね+:。(・ω・)b゚.+:。グッ  


Posted by Philotes at 20:36Comments(0)BloodSucker