2008年11月12日
紅い月に夜に

・・・月が紅い。
こんな夜にあの人はやってる。
甘い香りの風を身にまとい・・・あの人はやってくる。
配下の者がその足音と聞きつけ・・
慌てて・・暗い巣にもどりガタガタを肩をふるわせる中・・・
コツン・・・コツン・・・
重い霧の中からあの人の靴音だけが街に響く・・・。
どこからか聞こえる烏の羽音が大きくなって・・
ドアの前で・・コツンと靴音が止まる・・・

音もなく・・あの人はドアを通りぬける・・・
それが当たり前のように・・
ああ・・・私は・・なぜ・・あのときドアを開け招き入れてしまったのだろう・・。
身を守る唯一の術・・・・来訪の時・・彼自身はドアをあけられないのに・・・・・。
彼のまとう香りに惹かれたのだろうか・・
それが行けない事だと幼い時から言い聞かされてきたのに・・・
・・・私は・・そのドアをただ一度だけあけてしまった。

コツン・・コツン・・・
ゆっくりとそれは子犬にお預けをさせるように・・
かれは二階の階段への階段をあがってくる・・ゆっくりと
部屋一杯に広がる甘い香り
そして・・重い恐怖・・・・・
・・その身は鏡にも映らず・・
・・神の名も知らず・・・
・・ただ・紅い液体で・・
・・渇きを癒すためだけに・・・
・・貴方は私の家を訪れる・・
何の気配もなく
そして・・唐突に・・・
彼は私を背後から抱きしめ・・・
首筋に・・その犬歯を突き立てる瞬間に・・
こうつぶやく・・・・
・・・The thirst:Bloodlines
BAR Vamp!Ash
Posted by Philotes at 19:05│Comments(1)
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この記事へのコメント
今晩は。映画のようですね、思わず引き込まれてしまいました!
Posted by Blueskyberry at 2008年11月12日 21:19
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