2009年10月07日
閉ざし者・・・

THE Story is Starting
・・その男の視界を埋め尽くすのは
石畳と回廊・・・
手にした古びたランプだけが男のよりどころとなる。
その仕事は・・この回廊の先にある・・・部屋に・・
毎夜、新たに鍵を取り付けること。
もう・・沢山の鍵を毎晩一つづつ取り付けてきた。
男がこの仕事に就く前に
その部屋のドアには沢山の鍵が取り付けられていて・・
新しく鍵をつける場所を探すの苦労するくらいだ・・・・。
そして・・部屋の中から・・時に聞こえるあの声・・
うめくように喉から絞り出される声は・・
いつも底知れぬ恐怖で男をおそう・・・・
男の中で・・いつか中にいる者が・・・・
その鎖を引きちぎり・・・
いくつもの鍵がついたドアを蹴破り・・
自分におそいかかってくるか・・・
そうおもうと・・背筋に冷たい感触がはしる・・

やっとのことで閉ざされた部屋の前にたどりつき・・
今日の日の鍵を取り付けようとしたとき・・
鍵のそこにある何かに目がとまる・・・
・・そこには・・小さいな印が刻んである・・・
鍵は・・この塔の最初の部屋に毎日新しくおかれるものだ・・。
男にとってはあまりに普通なことなので・・
きがつかなかったが・・
よく見るとどの鍵にもその紋章がしっかり刻んである・・
脳裏に・・旋律がはしる・・
あまりに有名な・・そして古びた紋章だ・・・
その紋章の示す者の名が浮かんだとき・・・・
意図もせず・・・てが震えだす・・
か・鍵をとじなければ・・
今日の分の新しい鍵を・・
しかし、手が震え・・がちがちと音を立てていると・・・
突然!
扉がゆれた!
・・・どん!
・・・・・・・・どん!
重い鉄の扉が内側から・・ゆがむ!
中の者が・・・力任せに扉を叩いてる!
「血・・・・血を・・ちょうだいな・・・」
甘く・・微笑さえ感じられる声に・・・
男の体はつかまった・・・・・
あがらう事の出来ぬそこの声に・・
甘く・・切ない・・・求める声に・・・
おとこは・・負けた・・
鍵をかけることをわすれ・・
今までかけてきた鍵を外しにかかる・・・
驚いたことに・・頑丈な鍵は
男の手にかかるといとも簡単にひきちぎられた・・・
すでに・・・男は・・中の者に魅入られ・・・
人でないのかもしれない・・
あっと・・いうまにのこり数個の鍵となり
動かぬドアに隙間さえでき・・
たいまつの光が部屋の奥をてらし・・
中の者の姿をてらしだす・・
そこにたたずむ・・少女の姿は
異様に肌が白く・・・。
足下には生をすいつくされ・・朽ちた死体。
真っ赤な唇から・・紅く染まった牙がのぞき・・
更に爛々と輝く紅き瞳・・
その唇から・・言葉がもれる・・一言・・・。
「血・・・・血を・・ちょうだいな・・・」
男は・・恐怖した・・・・
この仕事の意味を理解した・・
その給金の高いわけも・・
自分は・・Vampireをとじこめていたのだ・・・・
毎夜とじる新しい鍵は・・呪いだ!
中の者をけして外へ出さぬようにと・・
三度・・その声が響くとき・・Vampireがすすみでる
男も惹かれるように立ち上がり
残った鍵を外そうとてをのばす・・
そして・・
べったりと・・張り付いた甘い香りと恐怖に包まれるとき・・・・
どこかで猫がないた・・・・
そして・・それにはじかれたように
男は新しい鍵を閉じた・・・・・。
扉は・・その隙間をとじ・・
おとこは再び・・回廊の暗闇の中にいた・・・。
はってでも・・この回廊をでなければ・・・
勇気ではない・・・恐怖から逃げるためだけに・・
力なく・・膝に手を添えたちあがって・・
回廊の出口へと背を返したとき・・・
部屋の中に・・あの声が響く・・・
The Thirst Bloodlines
Posted by Philotes at 02:20│Comments(0)
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